Ｑ，散歩中に○○を見つけると、吠えかかってしまい困っています。

Ａ，犬は吠える動物とは言え、「○○」が人であった場合には、吠えられたご当人のお気持ちを考えると、止めさせたい行動ではありますが、吠えてしまう理由は一つではありません。

「怖い」「嫌だ」という理由が考えられる場合には、第一段階として、その対象を「見せない」ようにしてみます。お散歩バッグで視線を遮る、道を変えるなどです。まぐれでも吠えなかったら褒めてあげます。そうしているうちに、犬の方から視線を外したり、違う道に逃げ込むようになります。違う道に逃げ込むようになった場合には、相当「嫌」だったのでしょう。幼犬や若犬の場合には、トレーナーの指示を仰ぎながら「接触」できるようになるまで慣れさせることも可能かとは思いますが、病犬や高齢犬の場合には体調を崩すかもしれませんので注意が必要です。

「構ってほしい」「近づきたい」という理由が考えられる場合には、吠えている状態では接触させずに、吠えなくなってから接触することが最善策です。

「おすわり」などの号令をかけるのも一つの方法ですが、中には「おすわり」しながら吠えるような「器用」なワンちゃんもいますので、普段から、物（おもちゃなど）をくわえることを教えておくと便利です。当たり前ですが吠えるのは「口」ですので、何かをくわえながら大きな声で吠えることは高度なワザだからです。